ABOUT
一般社団法人 茶道クラブ Nomad Tea Culture について
なぜ “Nomad”…? 商号の由来
”Nomad” (ノマド) =遊牧民。
茶室という狭い場所にとらわれず、様々な場所、世界のどこででもお茶を一緒に飲み、おもてなしをして交流したいという想いと社団法人の設立者・茶道講師 野間(ノマ)から名付けられました。
旅人をお茶でもてなすと言われる、サハラの遊牧民、青の民トゥアレグをロゴにあしらっています
ロゴと”茶道クラブ Nomad Tea Culture” は当社団の登録商標です。
PHILOSOPHY 経営理念
Mission ミッション
私たちは抹茶、お茶の美味しさと茶道の楽しさを広めたい。
一碗のお抹茶でゆったりとした時間、心の豊かさと健康を提供します。
また、そこから生まれるコミニュケーションと交流を大切にします。
”守破離”(しゅはり)をキーワードに、お茶、茶道、日本文化を広め、さらには世界の文化を学んで交流する、そんな活動の場を作ることが私たちのミッションです。
日本には素晴らしい文化がたくさんあります。茶道もその一つ。中国の喫茶文化が日本独自の発展を遂げ、茶道・茶の湯となりました。
遠い昔、日本から中国に渡った遣唐使、留学僧や留学生が、当時流行っていたお茶を飲む文化やお茶の実を持ち帰り、日本でもお茶が眠気覚ましや二日酔いなどの薬として使われていましたが、現代においても茶臼で挽いたお茶の葉全体を飲む抹茶は、栄養豊富で健康にも美容にも良いスーパーフードと言えるでしょう。
しかし周囲にいる日本の人に尋ねてみると、”抹茶を飲む=茶道を習うこと”と考える人が多く、その人たちにとって小さな頃に飲んだ抹茶の味、正座の思い出、着物や茶室への緊張感、茶道=堅苦しいものというイメージ、それらが茶道へのハードルになっており、そのため抹茶を飲む機会を逃してしまっていることがわかりました。
一方外国人の多い旅館の宿泊者や外国人の友人に尋ねてみると、茶道に興味があって日本で体験してみたい!抹茶を飲んでみたい、という人の多さに驚きます。
そこで、まず日本の人の抹茶や茶道に対するイメージを取り除くため、守るべきところは守りつつ、時勢に合わせて変えられるところは柔軟にしたり新しいことを試したりしながらお茶や茶道を楽しみ、そこから茶道を深く学んだり、茶道にも関連するさまざまな日本文化に親しめる場、そして日本文化に関心のある他国の人たちと交流し、その文化も学ぶことができる、そんな場を作りたいと思い日々の活動を始めました。
(写真:夏休み子供向けイベントで抹茶をたててみる子供たち)
Vision ビジョン
日本の良さ、文化を知る。他国の文化を学ぶ。そしてコミュニケーション力をつけて交流し理解し合う。美味しいお茶を飲んで健康で美しくなる。お茶や茶道を通じてそんな人たちが増え、ちょっと大げさかもしれないけれど世界が平和になるように貢献していきます。
一碗の抹茶、一杯のお茶でゆったり過ごせる時間を提供します。
そこではいろいろな話をしましょう。学校のこと、家庭のこと、子育て、社会のこと。たとえば学校が辛い子供には、茶道が心のよりどころ、そしてサードプレイスになってくれることもあります。
茶道は黙ってするものだと思われるかもしれませんが、少ない言葉で行う亭主と客、客と客とのコミュニケーションも大切な要素。茶道を通じて話す力、伝える力も育みます。
さらに日本の文化に関心を寄せる世界の人たちの文化を学び、違いを知り受け入れ、交流して”一碗からのピースフルネス”を実現します。
(写真:Nomad Tea Culture 和室にて、イスラエルからのお客様)
Values バリュー
さまざまな価値観、考え方の多様性を認め、新しい方法を考えながら行動することを私たちの価値観としています。
また、車椅子を使っている、日本語がわからない、視聴覚障害がある、高齢や体力的な問題がある、さまざまな理由で出かけていけない…
自分もそうなった時に楽しみたいから、どんな人もお茶を楽しめるような”ユニバーサル”で”アクセシブル”な活動を目指しています。
設立者/茶道講師紹介
野間 美有紀(のま みゆき)
裏千家専任講師。茶名 宗美。
神戸市出身。中国滞在により大陸的になった性格と、茶道で培われた日本的な感覚の融合が持ち味。中国滞在中に、日本の様々なことが世界のスタンダードではなく、特殊なのかもしれないと思い始める。
都立高校から海外大に進学した息子、独自の高校受験スタイルを貫いた娘との対話からも、様々な価値観を日々学んでいる。前職はIT関連外資系企業翻訳部門のローカライズ翻訳者・コーディネーター。
活動実績
- デンマーク式民間学童保育“こどもの森せんだぎ”で探求の時間-茶道開催。民間学童えすこーとで冬休みの体験茶道提供。
- 初心者向けオンライン茶道 (大阪、札幌、ガーナ、バリ、オランダ)
- 自宅和室での対面茶道稽古(幼稚園児・小学生・親子)
- 茶道体験イベント企画/開催
梅の古民家で能と茶道、カフェで抹茶、夏休み親子で茶道体験など - 芸工展参加企画 “書と茶” “ヨガと茶道” “ギャラリーで茶道”“はらっぱで野点” など
- 抹茶で居場所を。 “動坂上ゆるりと抹茶サロン”(区のふれあいいきいき交流事業)
略歴
幼少期~40歳代
小学生の頃テレビ番組を見て遊牧民に憧れ、神戸の大学在学中からバックパッカーとしてケニア、モロッコ、ザンビア、インドなどを訪れる。第二子出産半年後から8年間の北京滞在中は、憧れのモンゴルや新疆ウイグル自治区に旅する中で、異文化に触れると同時に日本について考える。
北京滞在
- 北京で中国茶を習う。高級(上級)茶芸師の勉強の中で、日本の茶道を知る必要を感じて裏千家茶道北京道場に入門。
- 松濤館流空手の北京支部にも家族と共に入門、黒帯をとって帰国。
- HSK(中国語検定)5級(6級が最高)も取得する。
帰国後
- 茶道の稽古を続ける中で、海外VIPなど来客の茶道体験時に英語や中国語での説明を担当し、茶道を通じて様々な人と出会い、話せる楽しさを実感する。それをきっかけに公益財団法人国際茶道文化協会で本格的に英語茶道を学び、2019年3月に研修コースを修了。
- その間に自宅などで外国人に茶道体験と食事などのおもてなしを行うように。アメリカ、イスラエル、フランス、中国、ジャマイカなどからのお客様を受け入れ、一期一会(いちごいちえ)の中で様々な思いを共有する。
- その活動を広げるべく、2019年(令和元年)7月 一般社団法人茶道クラブ Nomad Tea Culture を設立。
その他
- 日本のこどもに話すちからを!”を理念とする社団法人アルバ・エデュの認定ファシリテーター。プレゼン力向上のための出張授業へ同行し、園児や小学生をサポート(文京区などの幼稚園・小中高校)。中国語でのサポートも受け持つ。
- 娘と見る韓ドラにはまり韓国語を勉強中。
Message メッセージ
”こんにちは!Nomad Tea Culture のウェブサイトを見ていただきありがとうございます。
40歳を過ぎて北京で裏千家茶道を習い始め、50歳で旅行者など訪日外国人に茶道を体験してもらう仕事をしているうちに、やはり日本の人にこそ抹茶を飲む機会を持ち、茶道にも親しんでもらいたいという思いから、昨年54歳で手探りで法人設立に至りました。
思えば私も学生時代に母から茶道の稽古を勧められましたが、体験もせずに堅苦しくていやだ、と一蹴してしまいました。
だから茶道に対する”食わず嫌い”はよくわかります。
でも、40代で8年間暮らした北京で、日本の文化・茶道を知らないなぁ、と思ったことから思い立って裏千家の道場に入門してみました。
学生時代から始めて数十年という人もいる中、40歳で初めて習う茶道は苦労の連続でした。なかなか覚えられない、なぜそんな動作をするのか意味がわからない、一緒に入門した若い中国の友人は言葉や正座に苦労しながらもどんどん上手になっていく。学生時代にやっていればよかったかも…、と何度も思いました。
そんな経験があるので、覚えられない人の身になって教えることができます。なぜそうするのか、を伝えることも大切にします。
ゆっくり、人と比べなくていいから、茶道の人間関係で嫌なことがあってもお茶を続けることだけ考えて、とマイペースな私にいつも怒ることなく茶道も着付けも教えてくださった当時の先生や、その後日本で出会った先生方のおかげで今もお茶を続けています。
スタートは遅かった分、茶道をやってみたいからやる、好きだから続ける、海外の比較的自由な雰囲気の中でやる、という関わり方ができた私は幸せだと思います。
こんな思いから始めた茶道クラブ Nomad Tea Culture です。
食わず嫌いにならず、楽しく茶道を始めてみてください!一生楽しめる趣味の一つになると思います!” (2020年6月6日)